佛教では龍樹尊者が「空」を唱え「空」の思想を傳えてきた、という學説が一般的であろう。しかしながら龍樹尊者の「空」は果たして思想なのだろうか。
もとより佛教は「無我」である。もともと「私」という主語はないのだ。主語のないところに「思想」は成り立つはずがない。
龍樹尊者の「空」は「私」という主語から始まる世界、「私」が何かである、あるいは「私」が何かをする世界は「空=虚構」の世界だというのである。この何ものでもない「今」、この何ものでもない「私」に氣付いてみなさい、というのが佛教なのだ。
「空=虚構」の世界で言葉をもてあそぶのは言葉に翻弄されるだけである。それを續けていくのであれば佛教は永遠にわからないであろう。
問い合わせ、質問などはメールで連絡して下さい。
〒192-0914 東京都八王子市片倉町212番地 松門寺
TEL 042-635-1363