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shosou

「神通」、潙山、仰山、香嚴

 潙山があるとき横になっていると、弟子の仰山がやって來た。潙山はあわてて壁に向かって坐した。仰山は、私は和尚の弟子なんだから、取り繕わなくてもよいでしょう。
 潙山は、今見た夢の話をするから聞きなさい。仰山は近寄って聽こうとした。潙山は、この夢を占ってみないか。
 仰山はたらいに水を持ち、手拭いを添えてきた。潙山は洗面し終わってしばらくすると香嚴が來た。
 いま仰山と一通りの「神通」をなしたところだ。なかなかのものだろうと潙山は香嚴に言った。
 香嚴は、隣で聽いて知っていたという。潙山は香嚴に、それでは何か言ってみなさい、という。
 香嚴はそこで一杯の茶を持って來た。
 潙山は賞賛していった、二人のの「神通」「智慧」は佛弟子の舎利弗や目犍連よりもすぐれている。

 この話が正法眼藏神通の巻にあるが正法眼藏の中で屈指のいい話である。落語の八っつぁん、熊さんにたとえてもよい。香嚴禪師は差し詰め与太郎というところだろうか。香嚴禪師は博覧強記の人と言われたが紆余曲折して30年におよぶ艱難辛苦の末に道を得た。30年を經てめでたく「与太郎」になったのだ。

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(令和7年8月10日更新)